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ダランベール法:安定志向型のリスク分散ベッティング戦略

ダランベール法:安定志向型のリスク分散ベッティング戦略

カテゴリ: ベッティング戦略公開日: 2025-05-23読了時間: 10分著者: カジノ戦略研究所所属のベール

ダランベール法は、ベット額を徐々に増減させることで、損失リスクを抑えながら利益を狙う戦略です。マーチンゲール法よりも穏やかなリスク曲線が特徴です。

はじめに:ダランベール法とは何か

ダランベール法は18世紀のフランスの数学者ジャン・ル・ロン・ダランベールにちなんで名づけられた戦略で、「負けたら賭け金を1単位増やし、勝ったら1単位減らす」という、極めてシンプルかつ安定志向のベッティング手法です。ベット額の増減がゆるやかなため、マーチンゲール法のように急激な資金膨張が起こりづらく、初心者にも扱いやすい戦略とされています。

仕組み:増やす/減らすの明確なロジック

初期ベット額(例:$10)を1単位として、負けるたびに+1単位、勝つたびに-1単位の法則に従ってベットを行います。以下に簡単な例を示します:

  • 初回ベット:$10(負け)→ 次回:$20
  • 2回目ベット:$20(勝ち)→ 次回:$10
  • 3回目ベット:$10(勝ち)→ 次回:$0(終了)

このように、勝敗に応じて賭け金が微調整され、極端なリスクを避けつつ収支のバランスを保つことが可能です。

メリット:リスクの緩和と長期運用の適正

  • 資金が急激に減らない:ベット額の増減が1単位ずつなので、長時間のプレイにも適している。
  • 直感的で扱いやすい:ルールが明確で計算も簡単なため、初心者にも分かりやすい。
  • ゲームに対する冷静な態度を保ちやすい:資金の増減が小さいため、メンタルの動揺が少ない。

デメリット:勝率が50%を下回ると長期損失に

  • 本質的には「期待値ゼロ」の戦略:ベットの仕組みは単純ですが、ゲームそのもののハウスエッジを覆す力はありません。
  • 連敗に弱い:負けが続くとベット額がじわじわ上がり、最終的には資金の限界やテーブルの上限に達する可能性がある。

適用ゲーム:50%近辺の勝率があるゲームが前提

ダランベール法は、以下のようなゲームでよく利用されます:

  • ルーレットの赤黒、奇偶、1-18/19-36
  • バカラのプレイヤー/バンカー
  • ブラックジャック(ただしルールやデッキ数に留意)

勝率・資金管理:冷静な撤退が必須

1回のプレイで利益が出た場合や、一定数の勝利で数列を消化した時点で撤退することが重要です。「あと1回」「今なら勝てる」という思考は禁物であり、あらかじめ決めたプレイ回数や目標金額を守る姿勢が重要です。

まとめ:堅実派におすすめの手法

ダランベール法は、劇的な利益こそ狙えませんが、リスクを抑えて安定的に収支を調整するという点で非常に有効な戦略です。勝ちを重ねたときにベット額を自動的に縮小し、負けが続いたときも冷静に対応できる構造は、多くの実戦プレイヤーからも支持されています。